銭嚢かねぶくろ)” の例文
一片の塩魚を買うにも、いや味噌や醤油を買うにさえ、銭嚢かねぶくろの中をなんども数え直さなければならないような生活、それを弥生は十五歳の知恵できりまわしていったのである。
日本婦道記:風鈴 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)