釣瓶打つるべうち)” の例文
家康は気をんで、稲富喜三郎、田付たづけ兵庫等をして鉄砲の者を召連れて、越前勢の傍より真田勢を釣瓶打つるべうちにすべしと命じた位である。
真田幸村 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
少佐は銃を肩に当てるが早いか、まづポンと一つ、無造作につ放し、それからこめては打ち、こめては打ちして釣瓶打つるべうちだ。
風変りな決闘 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
初めもなく終りもない、聽いてゐれば次第に魂を吸ひ取られてゆく樣な、寄るべない聲の鳥である。或時は極めて間遠に、或時は釣瓶打つるべうちに烈しく啼く。この鳥も容易に姿を見せぬ。