“つるべうち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
釣瓶打75.0%
連発25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
初めもなく終りもない、聽いてゐれば次第に魂を吸ひ取られてゆく樣な、寄るべない聲の鳥である。或時は極めて間遠に、或時は釣瓶打つるべうちに烈しく啼く。この鳥も容易に姿を見せぬ。
かかるひまにも常はただ一毛に値する一秒の壱銭乃至ないし拾銭にも暴騰せる貴々重々ききちようちようの時は、速射砲を連発つるべうちにするが如く飛過とびすぐるにぞ、彼等の恐慌は更に意言こころことばも及ばざるなる。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)