針路しんろ)” の例文
そしてそれ以來、かつて正しい針路しんろにかへつたことはないのです。だが私はもつとずつと違つた風になつてゐたかも知れない。
いいあんばいに、ヘリコプターは、こっちへ飛んでくる途中で、とつぜん針路しんろを北へ曲げたので助かった。よもやこんな西の方まで逃げてきているとは思わなかったのであろう。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
と、俄に、針路しんろの変更をいいつけた。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私は二十一の年に間違つた針路しんろをとつて出發したのです。といふよりはむしろ(他の破産者と同じく私も非難の一半を惡運と不幸な環境に歸したいので)
「よし。では、出動! 針路しんろ、真南! 傾斜をなおしつつ、前進」
地底戦車の怪人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「命令。本艇の針路しんろを月に向けろ」
大宇宙遠征隊 (新字新仮名) / 海野十三(著)