“釜鳴”の読み方と例文
読み方割合
かまな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また、古来伝うるところに釜鳴かまなりの怪の話があるも、これ釜中の空気の振動より生ずる由にて、物理上説明のできることあれば、仮怪の一種であろう。
迷信解 (新字新仮名) / 井上円了(著)
あるいは犬の長鳴き、鶏の宵鳴き、烏のしばなくを気に掛け、あしき夢や釜鳴かまなりを心配し、また、衣に飛鳥のふんをかけられたるを吉祥として喜ぶがごとき、いずれも笑うべきの至りである。
迷信解 (新字新仮名) / 井上円了(著)
他所にもこの類の妄説をいい立て、悪事を行うこといろいろありと聞く。例えば、出雲大社の竜灯、備中吉備津きびつの宮の釜鳴かまなり等、鬼神の威光に託して、巫覡ふげき等の愚民を欺き、銭を求むるの術とす。
迷信解 (新字新仮名) / 井上円了(著)