“金毘羅利生記”の読み方と例文
読み方割合
こんぴらりしょうき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いたって貧乏なケチな店だったが、『金毘羅利生記こんぴらりしょうき』を出版してマンマと失敗した面胞にきびだらけの息子むすこが少しばかり貸本屋かしほんや学問をして都々逸どどいつ川柳せんりゅうの咄ぐらいは出来た。
僕のうちの本箱には草双紙くさぞうしがいっぱいつまっていた。僕はもの心のついたころからこれらの草双紙を愛していた。ことに「西遊記さいゆうき」を翻案した「金毘羅利生記こんぴらりしょうき」を愛していた。
追憶 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)