金剛砥グラインダー)” の例文
工場の轟音のなかで話している彼等は、金剛砥グラインダーが鉄物に火花を散らすような声でしかものが云えない。彼等の腰は機械の据りのようなねばりと適確さを持っている。
工場細胞 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
金剛砥グラインダーに金物をあてゝいた斉藤が、その直ぐ横の旋盤についていた職工から、何か紙片を受取って、それをポケットに入れた。それをひょッと見たからだった。神経ががっていた。
工場細胞 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)