“酒桟”の読み方と例文
読み方割合
チュザン100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
両側には銀楼だの酒桟チュザンだの、見慣れた看板がぶら下っているが、一月半も支那にいた今では、勿論珍しくも何ともない。
長江游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
種々雑多の吊洋燈つりランプが、無気味な程並んだ店がある。精巧な銀器が鮮かに光った、裕福そうな銀楼もあれば、太白の遺風の招牌が古びた、貧乏らしい酒桟チュザンもある。
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
この又避暑地の一角なるものが軽井沢の場末と選ぶ所はない。いや、赤禿の山の裾に支那のランプ屋だの酒桟チュザンだのがごみごみ店を出した景色は軽井沢よりも一層下等である。
長江游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)