酌量しやくりやう)” の例文
事情の相違、酌量しやくりやうの余地を全然無視した判決を彼等は呪つた。その不平の声の突発が即ち「ヽヽヽヽヽヽ」となつたのである。
逆徒 (新字旧仮名) / 平出修(著)
わづか十九歳の少年であつた、その事をうか酌量しやくりやうして許してもらひたいのであるが
アリア人の孤独 (新字旧仮名) / 松永延造(著)
お紺と敬吉は主殺しで極刑に處せられ、お國は罪の疑はしい者といふ酌量しやくりやうで、江戸を追放され、それつきり行方不明になり、神山守は改めて久米野に婿入し、お玉と共に堅い商賣を始めました。