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遍照
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へんしょう
ふりがな文庫
“
遍照
(
へんしょう
)” の例文
いや、むしろ可愛い中にも
智慧
(
ちえ
)
の光りの
遍照
(
へんしょう
)
した、幼いマリアにも劣らぬ顔である。保吉はいつか彼自身の微笑しているのを発見した。
少年
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
... この
豊御酒
(
とよみき
)
は」というのであり、「平らけく吾は遊ばむ、手抱きて我はいまさむ」とは、慈愛
遍照
(
へんしょう
)
する
現神
(
あきつかみ
)
のみ声である。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
いや、伝説によれば、愚物の吉助の顔が、その時はまるで天上の光に
遍照
(
へんしょう
)
されたかと思うほど、不思議な威厳に満ちていたと云う事であった。
じゅりあの・吉助
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
俊助にはこの
絢爛
(
けんらん
)
たる文句の中に、現在の野村の心もちが髣髴出来るように感ぜられた。それは
初子
(
はつこ
)
に対する純粋な愛が
遍照
(
へんしょう
)
している心もちだった。そこには優しい喜びがあった。
路上
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
遍
常用漢字
中学
部首:⾡
12画
照
常用漢字
小4
部首:⽕
13画
“遍照”で始まる語句
遍照寺
遍照院
遍照金剛