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遊離
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ゆうり
ふりがな文庫
“
遊離
(
ゆうり
)” の例文
一家中という大勢から
遊離
(
ゆうり
)
して、一藩の主脳でも一列の主体者でもない、
孤
(
みなしご
)
のごとき一箇の人間として
挙止
(
きょし
)
するような姿がまま見られた。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
するや
否
(
いな
)
やうれしくなる。涙を十七字に
纏
(
まと
)
めた時には、苦しみの涙は自分から
遊離
(
ゆうり
)
して、おれは泣く事の出来る男だと云う
嬉
(
うれ
)
しさだけの自分になる。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
遊離
(
ゆうり
)
窒素をも利用することが出来るように
拵
(
こし
)
らえて置いて下さったのであるけれども、人間はただそれに気がつかぬだけだ、と私は解釈するに至ったのです。
人工心臓
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
ここの御用部屋には、馬廻り役とお使番とが雑居していて、相当用事も多いのだが、数右衛門だけは、いつも事務から
遊離
(
ゆうり
)
して、まごついているふうであった。
濞かみ浪人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“遊離”の意味
《名詞》
他と繋がらないで離れて存在すること。
物質が周りの物質と結合せずに存在すること。
(出典:Wiktionary)
“遊離”の解説
化学における遊離とは、なんらかの化学種が結合していない状態にあること、および結合が切れることを指す用語である。様々な化学種に対してそれぞれ若干異なった用いられ方をする。
(出典:Wikipedia)
遊
常用漢字
小3
部首:⾡
12画
離
常用漢字
中学
部首:⾫
19画
“遊離”で始まる語句
遊離端