造酒助みきすけ)” の例文
主人の造酒助みきすけは旅からまだ帰らず、一番物騒な網干の七平は、賭場とばへもぐり込んで、すっからかんにかれたことは、多勢の証人があって疑う余地もありません。
「赤前垂に赤い片襷かただすき、揃のあわせで皆んな素足だ、よくもあんなに綺麗なのを五人も揃えたと思うと、亭主の造酒助みきすけよりもその配偶つれのお余野というのが、大変な働き者だったんですね」