“造酒子”の読み方と例文
読み方割合
サカツコ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山へ行つて、薪や御用の木を伐る時に、一番先に斧を入れたり、又野原へいつて、御用の茅を刈るのも、造酒子サカツコの為事であつた。
大嘗祭の本義 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
女の方では、郡領の娘が造酒子サカツコに定められる。造酒子サカツコは、地位の高い巫女である。男の方は、稲実の君が定められる。此で、酒と米との役人が出来た訣である。
大嘗祭の本義 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
昔の考へでは、酒と米との間に、劃然とした区別はなかつた——それから、造酒子サカツコの下には、酒波さかなみが一人、篩粉コフルヒが一人、共造アヒツクリが二人、多明ためつ酒波が一人あるが、此等は皆、酒に関する巫女である。
大嘗祭の本義 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)