“退紅色”の読み方と例文
読み方割合
ときいろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
向岸の舟着場を見降ろす裏門の扉に、花びらの散る退紅色ときいろ被布コートを来た娘が、胸の上に袖を重ねてぐつたりと凭りかかつてゐた。——彼は小指を口にふくんで、笛を鳴らした。
繰舟で往く家 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)