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迹付
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あとづ
ふりがな文庫
“
迹付
(
あとづ
)” の例文
唐突
(
とうとつ
)
なるかけ離れた二
象面
(
フェーゼス
)
が前後して我を
擒
(
とりこ
)
にするならば、我はこのかけ離れた二象面を、どうして同性質のものとして、その関係を
迹付
(
あとづ
)
ける事ができよう。
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
けれども戦争の経過につれて、彼等の公表する思想なり言説なりに現れて来る変化を
迹付
(
あとづ
)
ければ、自分の考への大して
正鵠
(
せいこう
)
を失つてゐない事
丈
(
だけ
)
は
略
(
ほゞ
)
慥
(
たしか
)
なやうに思はれる。
点頭録
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
その必然性を認めるために、過去の
因果
(
いんが
)
を
迹付
(
あとづ
)
けて見ようという気さえ起らなかった。この心理状態をもっと砕けた言葉で云い直すと、事件の責任は全く自分にないという事に過ぎなかった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
迹
漢検1級
部首:⾡
10画
付
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“迹”で始まる語句
迹
迹方
迹取
迹処
迹門