迷児まよいご)” の例文
旧字:迷兒
リンピイはただ頷首うなずいた。が、彼が、いぎりす生れの「決して帰らない迷児まよいご」のひとりであることは、その語調で直ぐにわかった。
こちらの太夫元へお言伝ことづけがありました、というのはほかじゃございません、こちらの小屋に出ておいでなさる茂太郎さんというのが、どうしたものやら、昨晩、迷児まよいごになって
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)