こしき)” の例文
車輪のこしきは、引出しを引張り出すに用いるつまみになっているが、箪笥の引出しの装飾に、ひん曲った車輪が半分水に浸ったのを使用するというような事は
現今にあっては、パリーからの疫病の放射は、ルーヴルを疫病車のこしきとすれば、その周囲五十里におよんでいる。
車輪のこしき其へりに觸るゝと見ゆる程までも
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
「今日中はだめです。二本のこしきとを直さなきゃあなりません。明日までは出かけられませんぜ。」
汽車に間に合わせるためには、大きに急がねばならなかったので、途中、私の人力車の車輪が前に行く人力車のこしきにぶつかった。車夫たちはお互に邪魔したことを微笑で詫び合った丈で走り続けた。
郵便馬車との衝突のために、車輪のが二本折れ、こしきがゆがんで螺旋ねじがきいていなかった。
「輻はそれでいいでしょうが、こしきはそういきません。その上たがもいたんでます。」
彼はディオン・ル・モンに露営していたのであって、払暁ふつぎょうより出発していた。しかし道路は通行に困難をきわめ、各師団は泥濘でいねいの中に足を取られた。砲車はわだちの中にこしきの所までも没した。