身分柄みぶんがら)” の例文
身分柄みぶんがら、贅澤な羅物うすものを着せた、男人形のやうに可愛らしい新太郎を抱き取つて、醫者よ、藥よといふ騷ぎ。
じつなんです。わたし主人しゆじんひますのが、身分柄みぶんがらにも似合にあはない、せゝツこましいひとでしてね。
人参 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)