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やくき
ふりがな文庫
“
躍起
(
やくき
)” の例文
笹野新三郎も
躍起
(
やくき
)
となりますが、
御處刑
(
おしおき
)
を覺悟で口を
緘
(
つぐ
)
んでゐるのは、全く何うしようもなかつたのでした。
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
嫌
(
きらひ
)
な子だよ、お前は何時でもちやかしてお了ひだけれども、眞箇なんだよ。」とおふくろは
躍起
(
やくき
)
となツて、「そりやお前には私の苦勞が解らないんだから………」
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
江戸つ子の拍手
喝采
(
かつさい
)
を聞く毎に
躍起
(
やくき
)
となりましたが、『千里の虎』の超人的な腕と脚と、目と耳と、それにも優してよく働く智惠には、どうすることも出來ません。
銭形平次捕物控:042 庚申横町
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お吉は
躍起
(
やくき
)
と抗辯しました。お菊より二つ年上ですが、
跛足
(
びつこ
)
のせゐか小柄で、お淺お菊姉妹には比べられないにしても、お樂が化物娘といふほど
醜
(
みにく
)
くはありません。
銭形平次捕物控:066 玉の輿の呪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次が日頃になく
躍起
(
やくき
)
となつたのは、この先また、無差別な犧牲者を出すことを恐れたのです。
銭形平次捕物控:233 鬼の面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
茂兵衞は平次の顏に浮んだ、うさんな色を見ると、
躍起
(
やくき
)
となつて言ふのです。
銭形平次捕物控:176 一番札
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎は最初は
躍起
(
やくき
)
となつて、この捕捉し難い兇賊の影法師を追ひ廻しましたが、結局八五郎如きでは手に
了
(
を
)
へないとわかつたのと、もう一つ、三輪の萬七が平次の留守を預かるといふ口實で
銭形平次捕物控:188 お長屋碁会
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎は
躍起
(
やくき
)
と喰ひ下がるのです。日頃眼に餘る平次とお靜夫婦の苦勞が、この搜し物一つ解決しただけで、何んの造作もなく解消しさうで、このまゝに諦め兼ねるのも無理のないことでした。
銭形平次捕物控:210 飛ぶ女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お芳は
寧
(
むし
)
ろ勇太郎に好意を持つて居るらしく、
躍起
(
やくき
)
となつて辯解します。
銭形平次捕物控:141 二枚の小判
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お葉は
躍起
(
やくき
)
となつて抗辯するのですが、平次はそれに構はず續けました。
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎は
躍起
(
やくき
)
となりますが、平次は更に驚く樣子もありません。
銭形平次捕物控:159 お此お糸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「ま、
躍起
(
やくき
)
になるな。當人に當つて見るに越したことはない」
銭形平次捕物控:319 真珠太夫
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ガラツ八の八五郎は、
躍起
(
やくき
)
となつて平次の袖を引くのです。
銭形平次捕物控:147 縞の財布
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎はまだ
躍起
(
やくき
)
になつて、お里を辯護して居るのです。
銭形平次捕物控:252 敵持ち
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次が
躍起
(
やくき
)
となるのも無理のないことでした。
銭形平次捕物控:083 鉄砲汁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎は
躍起
(
やくき
)
となつて言ひ
解
(
と
)
くのです。
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
雪之助は
躍起
(
やくき
)
となつて辯解しました。
銭形平次捕物控:120 六軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お縫は
躍起
(
やくき
)
となつて抗議するのです。
銭形平次捕物控:178 水垢離
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お松は少し
躍起
(
やくき
)
となります。
銭形平次捕物控:081 受難の通人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“躍起”の意味
《名詞》
躍起(やっき)
(多く「躍起となる」「躍起になる」の形で)焦ってむきになること。またむきになって非常に熱中すること。熱心にやること。
(context、dated)おどりたつこと。
(出典:Wiktionary)
躍
常用漢字
中学
部首:⾜
21画
起
常用漢字
小3
部首:⾛
10画
“躍起”で始まる語句
躍起組