躊躇ぐづ/″\)” の例文
母から頼まれた小説を右の手に持つて左の手で頭を押へながら厭々來たといふ風で部屋の外で躊躇ぐづ/″\してるのです。
反古 (旧字旧仮名) / 小山内薫(著)
周三はえず此の事に就いて考えてゐた。雖然周三とてもさすがに世の中のなみあらいことを知つてゐた。で熱する頭を押へて、愼重しんちよう詮議せんぎする積で、今日けふまで躊躇ぐづ/″\してゐたのであつた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)