踏荒ふみあら)” の例文
嘉永の初年とかに、或る人この辺をひらいて畑としたところが、一夜の中に踏荒ふみあらして大きな人の足跡があった。そうしてその家は全家発狂してしまったと、『西讃府志せいさんふし』巻五十一に書いている。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)