走馬灯そうまとう)” の例文
旧字:走馬燈
結構とか性格とか云う点からあれを見たならば抱腹するのが多いだろう。しかし幕に変化がある。出来事が走馬灯そうまとうのごとく人を驚かして続々出る。
作物の批評 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
私の頭の中には、蓄音機や音盤レコードやモールス符号やメントール侯爵の顔や島の娘の顔が、走馬灯そうまとうのようにぐるぐると廻る。
暗号音盤事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
この降雪ゆきに、どこにいることか——当り矢のころからのことが走馬灯そうまとうのように一瞬、栄三郎の脳裡のうりをかすめる。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
走馬灯そうまとうは幾たびまはればとて
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
まはれ、まはれ、走馬灯そうまとう
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)