赤馬あか)” の例文
空ぐるま軋るを見れば、上岨うはそばを尻毛振る赤馬あか、ひようひようと吹かれゆく馬子、みな寒き冬のものなり。渓のの小茶屋の椅子も紅葉積み、その渓かけて、はらはらと落葉ちりゆく。
空ぐるま軋るを見れば、上岨うはそばを尻毛振る赤馬あか、ひようひようと吹かれゆく馬子、みな寒き冬のものなり。渓のの小茶屋の椅子も紅葉積み、その渓かけて、はらはらと落葉ちりゆく。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ある時は何も思はず路のべの赤馬あかの尻毛にれてゐつ
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
草食むと赤馬あか放れゐる土手越しに一面にあかるあれが印旛沼
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
金色こんじき赤馬あかの尻毛のふつさりと垂れて静けき夕なりけり
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)