赤頭あかがしら)” の例文
後見と装束方が寄って、光圀の顔に仮面おもてを当てる。また、龍神の赤頭あかがしらをかぶせる。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼等は、拍子に合わせて、さんざんに踊ると、赤頭あかがしら猩々しょうじょうの面をかぶったのが
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
小親の牛若さこそとならば、いまに見よ、われえなば、牡丹ぼたん作物つくりもの蔽い囲む石橋しゃっきょうの上に立ちて、たけ六尺なるぞ、得意の赤頭あかがしらふって見せむ。さらば牛若を思いすてて、わが良き児とやならむずらむ。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)