赤袴あかばかま)” の例文
紅いものといっては、お冬さんはちらりともつけていなかった。第一、身づくろいをするにしては、腰を上げ手を伸ばし、余りに人品が悪過ぎる。夢か、犬かと、思ったのが薄汚れた、赤袴あかばかまです。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)