豊後介ぶんごのすけ)” の例文
まして大夫たゆうげんは思い出すだけでさえ身ぶるいがされた。何事も豊後介ぶんごのすけの至誠の賜物たまものであることを玉鬘も認めていたし、右近もそう言って豊後介をめた。
源氏物語:22 玉鬘 (新字新仮名) / 紫式部(著)
豊後介ぶんごのすけはしみじみする声で、愛する妻子も忘れて来たと歌われているとき、その歌のとおりに自分も皆捨てて来た、どうなるであろう、力になるような郎党は皆自分がつれて来てしまった。
源氏物語:22 玉鬘 (新字新仮名) / 紫式部(著)
長兄の豊後介ぶんごのすけだけは監の味方でなかった。
源氏物語:22 玉鬘 (新字新仮名) / 紫式部(著)