講中かうぢう)” の例文
申松の答は奇拔でしたが、五十二歳の申松が氣狂ひのやうにされてゐたのですから、町内の男が皆んな講中かうぢうだつたことに何んの間違ひもありません。
申せし時百兩包を出して見せられ此お講中かうぢう門跡樣もんぜきさまへ納るゆゑ貸事かすことかなひ難し其代りに是をかさんとてお葛籠つゞらを貸給ひしが其お金は如何やと申故箪笥たんすの引出を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「お鮒は銀三を一度は講中かうぢうの一人にして居たことだらう、近頃本妻のお縫殺しに夢中になつて居るお鮒が、自分のことを振り向いても見てくれないので、銀三はフトお鮒を殺す氣になつたことだらう」