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請地
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うけじ
ふりがな文庫
“
請地
(
うけじ
)” の例文
早急の場合仮に越して来た
請地
(
うけじ
)
では店も張れず、どこか商いの利く
処
(
ところ
)
に一軒、権利を買わせるのにも相当の金が必要だった。
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
その父武次郎は、代々
請地
(
うけじ
)
に住んでいて、上野輪王寺宮に仕えていた寺侍であったが、維新後は隠居をし、長男
虎間太郎
(
こまたろう
)
を当時江戸派の彫金師として羽ぶりのよかった尾崎
一美
(
かずよし
)
に入門せしめた。
花を持てる女
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
と
貸提灯
(
かしぢょうちん
)
を提げて雪駄穿きで、チャラリ/\と
又兵衛橋
(
またべえばし
)
を渡って
押上橋
(
おしあげばし
)
の処へ来ると、
入樋
(
いりひ
)
の処へ一杯水が這入って居ります。向うの所は
請地
(
うけじ
)
の
田甫
(
たんぼ
)
でチラリ/\と農家の
燈火
(
あかり
)
が見えます、真の
闇夜
(
やみ
)
。
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「ああ、今は
請地
(
うけじ
)
へ越したよ。」
濹東綺譚
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
少しは
頭脳
(
あたま
)
がはっきりし、悲しみも
剥
(
と
)
れて行ったが、
請地
(
うけじ
)
ではもう早起きの父が起きている時分だなぞと考えてみたりした。
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
向島の
請地
(
うけじ
)
にまだ壁も乾かない新建ちの
棟割
(
むねわり
)
を見つけて契約し、その日のうちに荷造りをしてトラックで運び出してしまい、千葉を引き払った銀子たちがそこへ落ち着いたのは
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
請
常用漢字
中学
部首:⾔
15画
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
“請地”で始まる語句
請地村
請地町