“誰一箇”の読み方と例文
読み方割合
たれひとり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
愚なる者なればこそ人にも勾引かどはかされ候て、帰りたき空さへ見えぬ海山の果に泣倒れ居り候を、誰一箇たれひとりあはれみて救はんとは思召し被下候くだされさふらはずや。御前様にも其の愚なる者を何とも思召おぼしめ被下候くだされさふらはずや。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)