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誑
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ば
ふりがな文庫
“
誑
(
ば
)” の例文
大体につきてこれを思うに、人界に触れたる
山魅人妖
(
さんみじんよう
)
異類のあまた、形を変じ趣をこそ
変
(
かえ
)
たれ、あえて三国伝来して人を
誑
(
ば
)
かしたる
類
(
たぐい
)
とは言わず。
遠野の奇聞
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
これまで人を
誑
(
ば
)
かす誑かすと言ひ慣らはして来た狸が、馴れてみると、決して誑かすものでないといふ事を知るのは、「真理」の
下僕
(
しもべ
)
だと言つてゐる学者が
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
またこれらのものがそう無暗に人間を
誑
(
ば
)
かすという様な思想が減じて来ては、物の
怪
(
け
)
の災いは多くは噂ばかりであって、実際にはそうたびたびあるものではなくなって来る。
憑き物系統に関する民族的研究:その一例として飛騨の牛蒡種
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
“誑”の解説
誑 (おう)(sa: māyā、マーヤー)は、仏教が教える煩悩のひとつ。
欺瞞。自分だけの利益や世間の評判(名聞利養)を得ようとして、様々なはかりごとを心に秘めて、自分が徳のある人物であると見せかける偽りの心である。
説一切有部の五位七十五法のうち、小煩悩地法の一つ。唯識派の『大乗百法明門論』によれば随煩悩位に分類され、そのうち小随煩悩である。
(出典:Wikipedia)
誑
漢検1級
部首:⾔
14画
“誑”を含む語句
欺誑
誑惑
斗秤欺誑人
誑惑癖
誑死