註疏ちゅうそ)” の例文
真淵のアキラケクコソの訓は、古事記伝・略解・燈・檜嬬手・攷證・美夫君志・註疏ちゅうそ・新考・講義・新講等皆それに従っている。ただ、燈・美夫君志等は意味を違えて取った。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
以上は天文方渋川六蔵の訳する所にして、その註疏ちゅうそもまた彼の挿入する所なり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
後世の註疏ちゅうそによらずに、ただちに経義をきわめようとする仲平がためには、古賀より松崎慊堂まつざきこうどうの方が懐かしかったが、昌平黌に入るには林か古賀かの門に入らなくてはならなかったのである。
安井夫人 (新字新仮名) / 森鴎外(著)