訣別おわかれ)” の例文
船に乗組のりくんで居る人は皆若い人で、もうれが日本の訣別おわかれであるから浦賀に上陸して酒を飲もうではないかといいした者がある。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
無論訣別おわかれなど云ふ意味を出して招かれたので無いが、後に至て其意志を読むことが出来た。政治家、僧侶、新聞記者、種々いろいろな顔が集つた。予も後ろの方に腰掛けて居た。
大野人 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
今夜の橋場が、私、誠に心懸りで——どうやら永い訣別おわかれにでもなる様な気が致しまして——
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)