“訃報”の読み方と例文
読み方割合
ふほう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
岩倉家では丁度十四になる末から三番目の女を、阿母の実家にやる約束をして、其祝いをして居る所にお馨さんの訃報ふほうが届いたのだそうだ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
旅で病むのは何と心細かったことだろう。それに私は貧しいかぎりであった。島村抱月先生のいたましい訃報ふほうを新聞で知ったのもその時であった。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
そして大正五年(?)の秋であつたか、或る日突然恒川の訃報ふほうを受け取つたのである。お通夜の晩に、私は彼の柩の前で久方振に萬龍夫人と言葉を交した。
青春物語:02 青春物語 (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)