角端かどつぱ)” の例文
この頃の大水に浸つた家々のゆかは、まだ乾かない。夜は焼鳥とおでんやの出る角端かどつぱ明店あきみせの前へ棚を据ゑて、葉のしなびた朝顔鉢が七つばかり並べてあつた。うりものと仮名で貼札してある。
茗荷畠 (新字旧仮名) / 真山青果(著)