観行かんぎょう)” の例文
きょうこのごろの千手が為めには、一念三千の法門も、三諦圓融さんたいえんゆう観行かんぎょうも、さらに要ありとも覚えずそうろう。
二人の稚児 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
上人のような高徳のひじりでさえ、此の山へ逃げて来られる以前には、有りと有らゆる浮世の煩悩に苦しめられて、其のきずなを断ち切るまでに、長い間の観行かんぎょうを積まれたのだそうである。
二人の稚児 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)