親父おとっ)” の例文
森「何を云うのだ、つんぼだな…そうじゃアねえ、おめえさんは左官の亥太郎さんの親父おとっさんかと聞くのだ、此方こなたは本所の旦那で浪島文治郎と云うお方だ」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
私はべません、餓死致します、お前の様な匹夫の勇を奮って浪島の家名をけがす者の顔を見るのが厭だから私は餓死致します、親父おとっさまは早く此の世をおなくなり遊ばし
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それ故どうかお百度に出るだけは止して下さい、信心ばかりで親父おとっさんの眼は治らん、名医にかけて薬をませなければならんから、薬を服まして信心をするが宜しい
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
勘「ありゃア姐さん、親父おとっさんが死んで仕舞うと却って助かりますぜ」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
△「成程是は美い素敵だねえさん親父おとっさんは余程悪いかえ」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)