見附みつき)” の例文
友「へい/\/\御進物にはこれは飛んだお見附みつきも宜しく、出した処も宜しゅうございます、この方は二段口になって、これは更紗形さらさがたで、表は印伝になって居りますから」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ふる住居すまいであった家は、表の見附みつきからして改まり、人も住み変り、唯往来から見える二階のところに彼の残した硝子戸ガラスどだけが遠い旅に出るまでのことを語っていた。彼は旧馴染むかしなじみの家々をも訪ねて見た。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そこは見附みつきの好い小綺麗こぎれいな店屋であった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)