西芳寺さいはうじ)” の例文
西芳寺さいはうじは苔寺ともいはれる程、苔が庭を隙間なくたたみ込んで、いまは冬どきの庭の骨を見るばかりであるが、厚い苔が深々と少しさびれを見せて一面に生えてゐた。
京洛日記 (旧字旧仮名) / 室生犀星(著)