西洋蘆キャンヌ)” の例文
やがて、密生した西洋蘆キャンヌの奥の闇の中におぼろに白い姿をさらし、死せるがごとくに固く鎧戸よろいどを閉ざした城のような一棟の建物の前にゆきあたった。
西洋蘆キャンヌの繁みの奥の方をキョトキョトと偸視ぬすみみしながら、コン吉がいうと、タヌは一向意に介しないふうで
公爵は飛鳥のように身をひるがえして家の横について走りながら西洋蘆キャンヌの中へ消えてしまった。