襤褸巾ぼろきれ)” の例文
だが——一つ驚いたことに、大連のかわりに、黒眼鏡がすぐ傍で、大安坐おおあぐらをかいて、黒パンの大きな塊りを片腕に抱え込んで、それを襤褸巾ぼろきれのように引き裂いて、豊かに頬張っていた。
放浪の宿 (新字新仮名) / 里村欣三(著)
又六は観念した様子で、縁側の陽の中に、襤褸巾ぼろきれのようにうずくまりました。