裏濠うらぼり)” の例文
御所内の裏濠うらぼりへ降りて、そこの吊橋つりばしを駈けわたり、宿場へつづく並木道を反対に、山のほうへ向ってゆく一かたまりがやがて見える。遠くから望むとなおさら心細い小人数に思われた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)