被布姿ひふすがた)” の例文
お倉は老ても身だしなみのよい女であって、老年になっても顔は艶々としていた。切髪のなでつけ被布姿ひふすがたで、着物のすそを長くひいてどこの後室こうしつかという容体であった。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
もう三十七八ともみえる女は、その時も綺麗に小皺こじわの寄ったすさんだ顔に薄化粧などをして、古いお召の被布姿ひふすがたで来ていたが、お島の権幕にじおそれたように、悄々すごすご出ていった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)