“蝦夷（えびす）” の例文

「御子（みこ）が、蝦夷（えびす）の娘と、馬糧倉の中で、昼間から、歌垣（うたがき）のように、交（ま）くわりしておられた。——相手もあろうによ、女奴と」

平の将門 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

「蝦夷（えびす）どもをたいらげながら、常陸（ひたち）の新治（にいばり）や筑波（つくば）を通りすぎて、ここまで来るのに、いく夜寝たであろう」

古事記物語 (新字新仮名) ／ 鈴木三重吉(著)

おぬしは、まるで蝦夷（えびす）の子みたいな、都上りの童だった。あれから何年たったろう。

平の将門 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

“蝦夷”の意味

《名詞》
蝦 夷（えみし・えびす）

古代日本で関東から東北地方に住んでいた一部族、えみし。
《固有名詞》
蝦 夷（えぞ）

北海道、樺太、千島の旧称。蝦夷地とも。
(出典:Wiktionary)

“蝦夷”の解説

蝦夷（えみし、えびす、えぞ）は、大和朝廷から続く歴代の中央政権から見て、日本列島の東国（現在の関東地方と東北地方）や、北方（現在の北海道や樺太）などに住む人々の呼称である。
大きく、「エミシ（蝦夷）」と「エゾ（蝦夷）」という2つの呼称に大別される。
大和朝廷の支配に服した東国の蝦夷（エミシ）は、俘囚と呼ばれた。
(出典:Wikipedia)

蝦	漢検準1級 部首:⾍ 15画
夷	漢検準1級 部首:⼤ 6画