蜘蛛ささがに)” の例文
こなたも思わず彼処かしこを見た、柱なる蜘蛛ささがにの糸、あざやかなりけり水茎みずぐきの跡。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
蜘蛛ささがにの糸にかかりて黄ばみけり秋の形見のならの一つ葉
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
降るままに柳をつたふ春雨のしづくの珠を蜘蛛ささがに
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)