蘿蔔だいこん)” の例文
灯のせいもあるであろうが、顔色は黄疸ではないかと思われるほど真ッ黄色だった。鼻は細根の乾し蘿蔔だいこんを思わせるように、痩せて乾枯ひからびていた。
深夜の市長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「取つなげ玉田横野の放れ駒、つゝじの下に馬酔木花さく」と俊頼としよりは詠んだ(『塵添壒嚢抄じんてんあいのうしょう』九、『夫木集抄』三)。紀州で、その葉の煎汁で蘿蔔だいこんの害虫を除く。
蘿蔔だいこんの種を蒔いてゐると
都会と田園 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)