薬舗くすりみせ)” の例文
旧字:藥舖
私も迎えかたがた見物ながら、例の薬舗くすりみせ李之楫リツシュウ氏と共に家の子供などを連れて出かけました。なかなか立派な行列であります。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
この李仁は南廊閣子庫なんろうかくしこ幕事ばくじであった。許宣はその李幕事の家にいて、日間ひるま官巷かんこう薬舗くすりみせをやっている李幕事の弟の李将仕りしょうしと云う人の家へ往って、そこの主管ばんとうをしていた。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
洒落た机がこしらへたい、それにはつてから百五十年以上経つた材木で無いと、狂ひが出来るからといつて、方々捜し廻つてゐるうち、下谷したやの古い薬舗くすりみせで、恰好の看板を見つけて
そこで私は大臣の宅に置いてあるところの経書類のすべてを取り集めて、じきに薬舗くすりみせ天和堂テンホータンへ持って行きまして其宅そこに預けて置きました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
上書をしたたむ 書記官の話のあった後に薬舗くすりみせの奥さんのいう話が妙です。「どうもクショラ(君よ)仕方のないもんですな、気狂きちがいというものは」
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)