薬性やくせい)” の例文
只刃物で死んだら、其刹那せつなに肉体の痛みを覚えるだらうと思ひ、病や薬で死んだら、それぞれの病症薬性やくせいに相応して、窒息するとか痙攣けいれんするとかいふ苦みを覚えるだらうと思ふのである。
妄想 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)