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蕭散
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しょうさん
ふりがな文庫
“
蕭散
(
しょうさん
)” の例文
水に臨んだ柳並木は未だ枯々として、
蕭散
(
しょうさん
)
な感じを与える。三吉はその枝の細く垂下った下を、あちこちと歩いた。やがて正太の方へ引返して来た。
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
辜鴻銘
(
ここうめい
)
先生を訪う。ボイに案内されて通りしは素壁に石刷の掛物をぶら下げ、床にアンペラを敷ける庁堂なり。ちょっと南京虫はいそうなれど、
蕭散
(
しょうさん
)
愛すべき庁堂と言うべし。
北京日記抄
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
椿岳の伝統を破った
飄逸
(
ひょういつ
)
な画を鑑賞するものは先ずこの旧棲を訪うて、画房や
前栽
(
せんざい
)
に
漾
(
ただよ
)
う一種異様な
蕭散
(
しょうさん
)
の気分に浸らなければその画を身読する事は出来ないが、今ではバラックの
仮住居
(
かりずまい
)
で
淡島椿岳:――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
蕭散
(
しょうさん
)
な庭のさまは流石に佳趣無きにあらずと思われる。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
蕭
漢検1級
部首:⾋
16画
散
常用漢字
小4
部首:⽁
12画
“蕭散”で始まる語句
蕭散閑曠