蒔箔まきはく)” の例文
秋の夕方は青い霧が山々をうずめてうつくしく、それをわたくしは「バッハのあお」と称しているが、春の霞はさすがに明るく、セリュリアン色の蒔箔まきはくのように山々の間にういている。
山の春 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)