トップ
>
『山の春』
ふりがな文庫
『
山の春
(
やまのはる
)
』
ほんとうは、三月にはまだ山の春は来ない。三月春分の日というのに、山の小屋のまわりには雪がいっぱいある。雪がほんとに消えるのは五月の中ほどである。つまり、それまで山々にかぶさっていた、氷のように冷たい空気が、五月頃になると、急に北の方へおし流 …
著者
高村光太郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約8分(500文字/分)
朗読目安時間
約13分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
畔
(
あぜ
)
被
(
おお
)
苞
(
ほう
)
佃煮
(
つくだに
)
小径
(
こみち
)
忽
(
たちま
)
痰
(
たん
)
蒔箔
(
まきはく
)
蒼
(
あお
)
蕾
(
つぼみ
)
谷地
(
やち
)
鉾杉
(
ほこすぎ
)